about 369Hunt

SatoYama Style合同会社より事業を受け継ぎ、一年が経過しました。
樋山さんの時代から暖かく見守っていただいている皆様に日々励まされております。
イベント出店へ行くたびに、応援してるよ。会ってみたかったのよ。これからよろしくね。とお声がけいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
“モノづくり”という原点
『369Hunt(サンロクナインハント)』となってからは個人の集合体のような組織でそれぞれの得意をより一層色濃く反映させながら商品の開発に取り組んでいます。
クラフトマンとして、品質、安全、技術への探求があるからこそ、WANSAMA-NYANSAMAのバリエーション豊かなアイテムを維持したり、新しい視点で皆様が楽しめるアイテムを生み出すことができています。そんな私たちの動きをこれからも楽しんでいただければ幸いです。
なぜ、ジビエなのか
私自身、畑を耕し、野菜を育てたり、果樹を育てたりしています。趣味のようなものですが。
山梨県は山間部の畑が多く、我が家も登山道の途中に畑があります。猪や鹿、アナグマなどが侵入し、収穫まであと少し。という美味しいところを獣たちに食べられてしまいます。
猪に至っては、土の中のミミズなどを探すために土を掘り返したり、自身の体を洗うため、畑の作物をなぎ倒しミステリーサークルのようにしてしまいます。収穫を楽しみに畑へ向かい、その光景を目にしたときはやっぱりやられたか、と思わず笑ってしまいましたが、今日は出荷だ!と収穫に向かう生業の方々からしたら大事件です。半年以上かけて育ててきたものが、何年もかけて耕してきた畑が、一夜にして危機的状況に陥るのですから。
そしてそれは私たちの食卓にも影響します。
なぜ、猟が必要なのか
かつて、人の暮らしと動物たちの住む山には境界線がありました。
山奥には豊かな自然があり、中腹に林業があって、麓で農業をする人々がいて、その先に住まいがある。
人々の暮らしが境界線を作っていたのです。
互いの住む場所を、ちゃんと守れていたのです。
しかし、人々が都市へ移動し少なくなったり、林業が衰退したり、農業者が減り畑は耕作放棄地となり草木が伸び、境界線が曖昧になっています。今では住宅地で鹿を目撃することも少なくない。
昔はオオカミがいたからなんて説もあります。食物連鎖の頂で生態系を守っていたと。
そのオオカミを絶滅させてしまったのも人間です。
正直、生態系を元に戻すようなことは人の手にはできないことだしおこがましい。
しかし、そのままどんどん増える鹿や猪をそのままにしておくわけにはいかない。
わたしたちが扱うのは、人々が間違ってきた結果、やむなく捕獲される鳥獣の命。
それをただただ、捕獲し、捨てる。なんて、何か間違っているんじゃないか。
ならばどこまで活かすことができるのか、どこまで価値を高めてあげられるのか。
それを追求し続けることが、人の事情で奪われる命への責任ではないかと思うのです。
私たちのやること
そんな現状を少しでも多くの人へ伝えるため、
ペットフードや革製品、体験講座などをつくることで、みなさんや、みなさんの大切な人、子供たちの未来へつなげていけたら。それを、この手から生み出そう!という、超、クラフトジビエなのです。
ぼくらは野良だ。
自分で考え、行動し、協力することで個々の力を育て、仲間がいるからこそさらに面白く、繋げていく。
野良のように強く、優しく。
【ペットフードWANSAMA-NYANSAMAについて】
SatoYama Style合同会社指導のもと、以前と変わることなく山梨県で捕獲された鹿のみを使用し、その製造から加工までをすべて山梨県甲州市にあるペットフード専用工場で行っています。
捕獲から2時間以内に施設へ運び、当日中に解体を行うことで、最高の鮮度を保った状態で熟成を開始。冷蔵庫で数日間の熟成を行い、鹿肉のうまみ成分を最大限に引き出しています。
その後、部位ごとに丁寧に分け、スライスし、しっかりと乾燥させることで、うまみを凝縮させたヒューマングレードで高品質なペットフードをお届けしています。
味はもちろん、高たんぱく、低脂肪に加え、豊富なビタミンとミネラルを含んでいて、通常のペットフードに比べ栄養面でも優れています。
野生で育った鹿なので、抗生物質やホルモン剤などは無添加の完全オーガニック。
『こんなに細かく分けているんですね。』
と感心いただけるほど細かく部位を分けることで、最大限の活用が可能となり、ワンちゃんネコちゃんの種類や好みに合わせてお選びいただくことが出来ています。
人もペットも家族として同じ食材で食卓を囲める未来をつくるために、私たちはこれからも加工技術の向上に取り組んでいきます。
※愛玩動物用飼料製造業者認証済み